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実行委員長  五月女 悠太

 日増しに秋気身にしみ、遠くに臨む山々が澄みきった青空に映える今日この頃、皆様方におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。常日頃から、私ども学生並びに医学祭に対し、多大なご理解、ご協力をいただき誠にありがとうございます。多くの皆様のお力添えにより、第69回医学祭を無事開催する運びとなりましたことを、実行委員一同、深く感謝申し上げます。

 

 さて、今回の医学祭を開催するにあたり、「HEART BEAT~医心躍動~」というテーマを設けました。「HEART BEAT」を直訳すれば“心臓の鼓動”という意味になりますが、私たちはこの「HEART BEAT」という言葉に1つの思いを込めました。それは医学部の学生一人一人が医学祭に対して「情熱」を持ってほしいという思いです。そもそも医学祭には、第一に医学の啓蒙活動、第二に日頃お世話になっている市民の方々との交流、という大前提があります。これらは、わかりやすい言葉で医療について説明できること、また、他人と信頼関係を築いていこうとする姿勢といった、医療従事者としての大前提に直結していると感じています。この医学祭に「情熱」を持つことは、医療従事者としての「情熱」を持つことに繋がってくると信じてこのテーマにしました。

 

 先日、2020年の夏季オリンピックが東京で開催されることとなりました。今回のことでメディアに大きく取り上げられていたのがIOC総会でのスピーチです。「オ・モ・テ・ナ・シ」といった誰もが一回は口ずさんでしまうような名言も飛び出し、私たち日本人にとってもインパクトのあるものでした。このように、思わず誰もが心を奪われてしまうスピーチをするためには並々ならぬ努力があったと伺っています。私は、この喜びや感動を追求し努力する姿勢こそ、私たちが医学祭を開催するにあたって大切であると考えています。「どれくらい工夫すれば医学祭に来ていただいた方々に喜んでいただけるだろう」、このまさにオモテナシの精神が、「どれくらい努力すればこの人を助けることができ、喜ばせることができるだろう」という姿勢に繋がってくるのではないでしょうか。私たちはまだ学生ですが、将来、医療従事者として生きていくための、初心であり、生涯医学を学び続けていく道標でもあるこの姿勢を大切にしていこうという思いを「医心躍動」という言葉に込めました。

 

第69回医学祭では今年9月からの基礎実習棟の改修工事に伴い、本会場を総合研究棟前に移しての開催になります。会場は移動しましたが、毎年行われている一般講演、ドクターヘリ&ドクターカー見学、抗体検査、骨髄バンク、保健学科の学生による「コメでぃから」など医学部でしか味わえない企画が盛りだくさんとなっております。ステージ企画では毎年好評のアーティストライブやお笑いライブも行っておりますので、約30団体が出す模擬店の味を片手に、のんびりと楽しんでいただけたら思います。また、救急医療体験ブースでは今年からの新企画もご用意しておりますので、是非チェックしてみてください。

 

 最後になりましたが、医学祭の開催にあたり、先生方をはじめ、ご支援、ご協力いただきました皆様に重ねて心より感謝申し上げます。是非、会場までお越しいただき、各企画を通して私たち医学生の「HEART BEAT~医心躍動~」を感じていただけたらと思います!

─第69回医学祭開催にあたって─

第69会医学祭

 

第69回山口大学医学祭公式HP

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